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おはなし しても いいですか? [記事]

 「最近、こうきくんのお話が止まりません。」
放課後預かりの場所で言われたことです。
確かに、このところのこうきは、家でも学校でもおしゃべりがエスカレートしがち
です。先日の寄宿舎体験でも、高等部のお兄さんたちにしつこく話しかけすぎて、
ひどく敬遠されてしまうことがあったようなのでした。

こうきのおしゃべりが敬遠されてしまうのは、
①話すスピードが速すぎて、そもそも相手が聞き取れない。ついていけない。
②自分の興味あることだけを話題にする。相手の知らないこと、相手に全く
 関係ないことを尋ねてしまう。
③相手が返答に困っていると、さらにスピードを上げて質問を繰り返す。
 しつこくたたみかける。
というところにあります。

家でも、口をひらけば、不可能&予定が立たない質問ばかりです。
①引越しできるか
②路線バスで通学はできるか
③卒業後どこに行くのか
が、今のところ三大気になることで、その気持ちはわかるのですが、こちらが
返事に困ってしまうような話題が多くて、閉口します。
はっきり答えられないようなことを、どう返していけばいいのか。
 「~できるといいですね。」
小学部の頃は、これがとっておきの答え方だったのですが・・・今はこれも通用
せず。
 「引越しできるといいですね。」
 「ひっこし できる!」
 「引越しできるかもしれないね。」
 「かもしれない、ヤダ!」
とにかく、曖昧なのは嫌で、はっきりさせるまで質問は続くので、レスパイトの
職員の方々も、困ってしまうのはよくわかります。
幼い頃にあれほど大変だった行動の過剰さが影を潜めてきた代わりに、思春期
になってから、人との会話に過剰さが現れてきてしまっているような気がします。

それでも、まわりから結構言われるのか、こうきはこうきなりに気をつけている姿
も。
 「おはなし、してもいいですか。」
 「ゆっくーり、ゆっくーり、」
声をひそめるしぐさは可笑しいのですが、やっぱり質問はしつこく続きます。
質問は三回まで。質問はこれでおしまい。今仕事中だから、質問はなし。
こちらもあらゆる手を使ってストップをかけます。
するとこうきも待ち構えていたように、
 「最後に一回だけ。引越しできますか」
今年になってから、そんなやりとりがずっと続いています。

人との会話は、これからこうきがどこに行っても、まわりとうまくやっていくために
必要なこと。人から嫌がられてしまうのでは、本人もつらくなります。
先へ先へと急ぎすぎてしまう言葉のロケット走行が、なんとかもう少しゆったりと
した急行列車くらいの走りにならないか。
そのために、どんな風にこうきと話をしていけばいいのか、
とても難しさを感じています。